水分不足は便秘の大敵です。
身体は水分を必要としています。
喉が渇きやすい夏の暑い時期は頻繁に摂っていた水分も、寒い冬になると自然と水分を摂る機会が減ってしまいがち。
大腸に届く水分は、摂取した水分のたった1割程度と言われています。
十分な水分を摂取していないと便が硬くなり、便自体のかさが減って、腸内をスムーズに移動しにくくなるのです。
「水分?お茶やコーヒーけっこう飲んでるけど」という人は要注意。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれています。
カフェインには利尿作用があるのはよく知られていますね。
カフェインを含むコーヒー・紅茶・緑茶などを飲むと、カフェインの利尿作用によって水分が外に出てしまうので、かえって便が硬くなってしまうことに。
便秘のときは、お茶やコーヒーの過度な摂取は避けた方がいいです。
アルコールも利尿作用があるので、飲み過ぎには注意。
アルコールやコーヒーなども適量であれば、ストレス解消にも役立つものですが、いずれも飲み過ぎは便秘につながります。
冬は空気が乾燥しているため、脱水症状を起こします。
脱水症状は、暑い時期のイメージがあるかもですが、水分が足りていないと気温に関係なく起こる症状です。
乾燥によって体内の水分が不足すると、自覚症状のない脱水症状を招き、水分が不足して便が硬くなるので、排便がスムーズにいかなくなるというわけです。
便秘に悩んでいる人の約7割が冷え症だといわれています。
体が冷えると血流が悪くなり、腸に届く血液量も低下します。
そのため腸の働きも悪くなり、便秘やお腹の張りにつながるのです。
体が冷えると、末梢神経(細い血管)が収縮して、交感神経が優位になる傾向があります。
腸のぜんどう運動を支配しているのは副交感神経なので、冷えによる交感神経が優位になった状態では、腸の働きは鈍くなるのです。
血行が悪くなったり、ぜんどう運動が低下すると、その結果、腸内の悪玉菌が増え、善玉菌が減少し便秘につながります。
トイレを我慢すると便秘になります。
冬はトイレの寒さがイヤでトイレに行くのを後回しにしたりすると、便意は消えて腸の動きもストップしてしまいます。
何度も我慢していると、便意そのものを感じなくなってしまいます。
せっかく便が直腸まで到達しているのに便意を逃すと、そのまま便が直腸にとどまった場合『圧』がかかった状態に直腸が慣れてしまい、本来起こるはずの便意が起きにくくなるのです。
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