ここだけの話
これを心理学で「自己開示の返報性」といいます。
この行動には自分の情報を伝えることであなたの情報を開示してほしいと暗黙のうちに相手に促すという性格もあります。
無意識に「自己開示の返報性」を求める人が使いがちな「ここだけの話」という言葉。
親交のある人からされる「ここだけの話」は自分への信頼を感じて嬉しくなって、それをきっかけに「実は…」と自分も同様にプライベートな話をして両者の距離がさらに近づくこともあります。
逆にそれほど付き合いのない人から、この言葉が出ると驚く人も少なくないのでは。
かなり立ち入ったことを聞かされれば、自分との温度差にドン引きします。
「ここだけの話」が人のウワサ話だったりすると場合によっては相手に不信感すら抱いてしまいます。
深く考えずに「あのさー」レベルの軽い意味合いで「ここだけの話」を使っている人は気をつけたほうがよいでしょう。
それほど悪意はないのに相手の持っている情報を引き出す手段として「ここだけの話」を持ちかける人もいます。
もともと、そのつもりはなかったのに流されて話してしまうのは後悔のモト。
意外な「ここだけの話」の話し相手には、できるだけ冷静に聞き手に徹しておくことをおすすめします。
迷惑を招く「だから」と「意外と」
人の相談を聞いていたはずなのに佳境に入ると強引に割り込み話の主導権をとりたがる人がいます。
そのペースに乗せられ気づけば一座の全員がテイのいい聞き役になり、不消化感でその人以外は不満を抱いたまま帰宅というのも少なくありません。
そんな迷惑な自己中人間が大好きなのが押し出しの強い「だから」「だから~」と他人の話の腰を折っては会話の流れを自分に引き寄せたり、求められてもいないのに異なる意見を無理やりまとめたがったりします。
「だから」の「だ」は、音のなかでも特に強く発声するため高圧的な印象をあたえ、音や意味でも相手に有無を言わせない「だから」愛用者は基本姿勢が傲慢で身勝手なので仕事でもトラブルメーカーになりがちです。
できるだけ適度な距離を心がけましょう。
人に迷惑をかけるという意味では「意外と」が口グセの人も要注意かもしれません。
文字どおり「意外性」を示す言葉がお気に入りということは、その人にとってはイレギュラーなことはあくまでも好奇心をあおられる“面白い”もの。
堅実な人にはこの感覚がストレスのモトになるかもしれません。
しかし、先入観にとらわれないアイデアマンでもあるので生かすも殺すも付き合い方しだいともいえます。
出典:眠れなくなるほど面白い「ヤバイ心理学」神岡 真司 監修 より
参考まで