脳を使いすぎると脳内で炎症を起こし、正常に機能しなくなってしまうことがあります。
脳の中には、思考や言語を理解する知性の部分を担当する「大脳新皮質」食欲など本能を司る「大脳辺縁系」自律神経や食欲などをコントロールするための「間脳」があります。
これらがお互いに情報共有をして、バランス良く働いているのが通常の状態。
しかし、脳が処理できないほど大量の情報が入ってくると、それぞれがキャパオーバーになってしまい、うまく連携が取れず、機能不全となってしまうのです。
この状態を「脳疲労」と呼びます。
原因としては、IT系の仕事や業務が増えてきていること、テレワークが進んだことによりパソコンで仕事をしている時間が増えたこと、スマホを一日中操作していることなどが挙げられます。
「脳疲労」を放置すると恐ろしいことに!
・記憶力が低下してきた
・ボンヤリする時間が増えた
・朝までぐっすり眠れない
・朝起きるのが辛い
・食事を楽しめない、美味しいと感じない
・便秘がち
・わけもなくイライラする
・飽きっぽくなってきた
これらの症状を放っておくと脳の機能が著しく低下し、頭痛や動機、息切れ、めまい、下痢や便秘など、自律神経失調症の症状が現れるようになります。
さらに、食欲のコントロールができずに肥満や生活習慣病のリスクが高くなったり、うつや認知症へとつながったりする恐れもあるのです。
「脳が疲れた」と感じたら・・・
1時間に5分ほどの休憩をとる
パソコンを使った作業を長時間続けると、脳が酷使されて情報処理能力がダウンしてしまいます。
できれば1時間作業をしたら5分休憩をとるなど、休息をとりましょう。
作業中に「飽きたな」と感じたときが、休息ポイントです。
何も考えない時間をあえて作る
脳を休ませる時間を作りましょう。
「何も考えないように……」と意識すればするほど何か考えてしまうという人は、行き先を決めずに少し長めの距離を歩くことがおすすめです。
できれば、信号などがない、広くて安全な散歩道がベスト。
ただ目の前のことだけに意識を向ける一種の瞑想状態になり、脳がリラックスします。
満足感を得られる睡眠をとる
起きた時に「疲れがとれた」という満足感がある睡眠を心がけましょう。
睡眠中の脳では、疲労物質の代謝や脳細胞の修復が行われているので、睡眠は体だけでなく脳にとっても必要な休養です。
ポイントは、睡眠の時間ではなく満足感。
適切な睡眠時間は人によって違うので、長さだけにこだわると、かえってそれがストレスとなり不眠の原因になることもあります。
加齢と共にまとめて眠る力も落ちるので、昼寝を活用し、分割でとるのも有効です。
参考まで