新年度を迎え、新社会人をはじめ転職や異動など新しい環境で仕事を始める人も多いことでしょう。
心機一転「よし、頑張るぞ!」とエネルギーが湧いてくるものです。
しかし、ゴールデンウィークを過ぎてひと段落する頃から、にわかに「やる気が出ない」「ふさぎこむ」という症状が現れる人がいます。俗にいう「5月病」です。
新しい環境についていけない
新しい配属先の仕事が合わない、ノルマが厳しい、残業が多いといった職場環境がストレスになります。
また、転勤に伴う引っ越しや単身赴任など、生活環境の変化もストレスの原因。
特に新社会人の場合、学生時代に比べて環境が大きく変わるため、5月病にかかりやす傾向にあります。
5月病にならないためのアドバイス
会話でストレスを解消しよう
同僚・同期・家族・友人とのコミュニケーションの機会を大切に。
悩みを話すことでストレス解消になります。
昼食でも1人で食べる「孤食」はなるべく避け、リラックスできる時間を増やしましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がけましょう
食事は一品で済ませず「主食・副菜・主菜」を組み合わせるよう意識してください。
不規則な食生活、偏った食事内容は脳内の栄養不足を招き、感情をコントロールする神経伝達物資「セロトニン」が不足しがちです。
セロトニンは動物性タンパク質に多く含まれる「トリプトファン」を原料に合成されます。
質の良い睡眠のとり方
睡眠は疲労回復に重要な役割をお果たします。
睡眠の質を上げるために「起床・就寝の生活リズムを整える」「夕食は就寝の2時間前まで、入浴は1時間前までに済ませる」「寝る前にテレビやパソコンを見ない」などの生活習慣を身に付けましょう。
オフの日の過ごし方
オフの日は、自分の好きなことに時間を費やし、仕事のとこは忘れましょう。
体を動かすこともストレス解消法の1つです。
ウィーキングやサイクリングなどの有酸素運動でも、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促されます。
上司や周囲の人の対処方法
新しい環境で働く人に対して上司や周囲の人は積極的に声をかけるなど、孤立させないような気軽に相談しやすい職場作りに努めてください。
悩みがあるようなら、まずは受け止め、厳しく指摘しないことが大切です。
また、生活リズムが乱れている、同じ仕事なのに仕事の処理能力が落ちていることに気づいたら、専門医の受信を勧めてください。
ストレスに負けない食生活
「抗ストレスビタミン」とも呼ばれるビタミンCは、ストレスへの対処によって消耗する副腎皮質ホルモンの合成をサポートします。
ビタミンCはキャベツやトマト、グレープフルーツなどに多く含まれています。
また、豚肉や卵、牛乳、玄米などに含まれるビタミンB1は情緒の安定化に有効です。
特に牛乳や卵は神経伝達物質の合成を盛んにしてくれるトリプファン、フェニルアラニンが含まれます。
トリプファンには不眠症やうつの症状改善、フェニルアラニンには精神の高揚、抗うつ作用もあります。
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